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沖ノ鳥島の人口 [ニュース]



先日国連の大陸棚限界委員会が、新たに日本の大陸棚として認める勧告を採択したと発表した沖ノ鳥島ですが、人口は0人です
考えてみれば当たり前で、沖ノ鳥島は満潮時には2つの島しかなく、その両方とも大きさはせいぜいキングベットサイズですからね
ここで生活してみろといわれても困るのではないでしょうか
ところで、現在の国際海洋法の基礎となっている海洋法に関する国際連合条約では、「島」 (island) について以下のように定義されている
第121条第1項 島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、高潮時においても水面上にあるものをいう
この定義に従い、日本政府は、満潮時でも水面上に出ている部分がわずかにある沖ノ鳥島は島であると主張しており、それが認められた形となっている
が、しかし
第121条第3項 人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域又は大陸棚を有しない。
第60条第8項 人工島、施設及び構築物は、島の地位を有しない。これらのものは、それ自体の領海を有せず、また、その存在は、領海、排他的経済水域又は大陸棚の境界画定に影響を及ぼすものではない
とも規定されており中国や韓国はこれを根拠に、沖ノ鳥島は島ではないと主張している
これに対抗するために石原慎太郎東京都知事は首相官邸で小泉純一郎総理大臣(当時)と会談、経済活動の実証のため沖ノ鳥島周辺での海洋深層水と表層水の温度差を利用する実験的発電所の建設計画や漁業活動の計画があると明らかにした
また、石原都知事は沖ノ鳥島の視察を行い、周辺海域へシマアジの稚魚を放流し、6月にはチタン製の看板を設置した
内容は「沖ノ鳥島、日本国最南端の島、設置場所『東京都小笠原村沖ノ鳥島1番地』」とされ、沖ノ鳥島の北緯、東経が記されている
海上保安庁も、経済活動実証のため沖ノ鳥島に灯台を設置することを決定し、2007年3月16日に灯台を設置し運用を開始した
さらに2009年11月6日の産経新聞に環礁部分に船舶が接岸できるような港湾施設を建設する方針を決めたと報道された
追い討ちをかけるように石原都知事が、沖ノ鳥島を買い取るために募金活動を始めたことも記憶に新しいところではないでしょうか
それにしても、何故中国、韓国もこの島にこだわるのでしょうか
それは中国にしてみればアメリカとの軍事的対立に備えて、この海域の詳細な海図を製作するためだからである
また中国は南西諸島を「第一列島線」、小笠原諸島からマリアナ諸島、グアム、パラオを結ぶ線を「第二列島線」として、戦力展開地域と考えているからであるこの両列島線のほぼ中間に位置するのが沖ノ鳥島であり、この周辺の広大な海域が確保されていないと、軍事行動に大きな支障をきたすため、沖ノ鳥島を「島」と認めたくないのだ
また、沖ノ鳥島の周辺には天然ガスを含むメタンハイドレードや希少なレアアースなどを含む高品位のコバルトリッチクラストが大量に存在していることが期待されている
これは資源に乏しい日本にとって大きな利益となりえるが、それと同じことが中国や韓国にとっても言える
大陸棚限界委員会の勧告では日本に軍配が上がったが、まだこの問題は尾を引きそうである


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